Komedaのブログ

大学生だって声を出したい

「日本万歳」番組に対して思うこと

「すごい人は謙虚だ。」この手の発言をよく耳にする。 f:id:Komeda:20190123165401p:plain この中には二つの意味が組み込まれているだろう。一つ目は謙虚であるがゆえにその人がすごい人になったという意味で、二つ目すごい人になったから謙虚になったという意味だ。このどちらも真実なのだろう。私の印象だと前者の意味で使っている人の方が多いが、後者の意味も我々は考えるべきなのではないだろうか。 人が謙虚になるためには、自己肯定感、すなわち承認欲求が満たされていなければならない。これが満たされていない状態で謙虚になろうとしても、卑屈になってしまうだろう。 テレビでは、アメリカの寿司屋での長蛇の列やオフィスに弁当を持っていく外国人などを取り上げ、日本文化は優れているということを主張する謙虚さのかけらもない番組をよく見かける。このような番組はバブル崩壊後、急増したようだ。それはなぜだろうか、日本人は第二次世界大戦後、ゼロから経済を復興させ、アメリカに次ぐ産業大国としての地位を手に入れた。日本のビジネスモデルを取り上げる書籍が大ヒットすることもあり、日本は世界から認められた国になった。しかし、バブルが崩壊し、日本は未曾有の大不況に見舞われ、中国などの新興国が台頭し、世界第2位の産業大国の地位も奪われてしまった。そのことによって、日本人が戦後から築き上げだ自信は崩れ落ちていったのだ。そんな中に誕生したのが、「日本万歳」番組である。 きっと今の日本が謙虚になろうとしても、「どうせ、僕たちなんてダメなんだ。」という卑屈な態度しか取れないだろう。今の日本に必要なのは、自己肯定感なのかもしれない。