文章練習32日目
ポイント
考えて書く。
1つの段落に1つの話
素材は本筋に集中させる
テーマ
「コミュ力のある人」とはどんな人か
本文
自分のことを話す能力とコミュニケーションの能力は全く違う。むしろコミュニケーションに置いては「聞く力」の方が遥かに重要だ。
大辞林のコミュニケーションの項は、人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと、と書かれている。「互いに」というのが大事なポイントだ。コミュニケーションは1人で行うものでは無く、他者と築いていくものであると分かる。他者と関係を深める行為がコミュニケーションだと私は考える。
「魅力的な話し方」ばかりに重点を置く人は、コミュニケーションを1人で行うものと勘違いしているように見える。ハーバード大学が約100人の脳を調べたところ、自分の話をすると、美味しいものを食べたり、たくさんのお金を手に入れたり、性行為をする時と全く同じ快楽を感じるらしい。気持よくなるために自分の話ばかりをする人と、あなたは深い関係になりたいだろうか。
反対に、相手の話を聞くばかりでもコミュニケーションは成立しない。自分のことを全くさらけ出さない相手を、あなたは信頼できるだろうか。相手を気持よくさせることは人間関係を円滑にさせるが、それだけではひどく表面的だ。
「話す」と「聞く」のバランスに正解はない。当然、人によって聞くことの方が好きだったり、自分のことを打ち明けるのに時間がかかったりする。人間関係ごとにバランスを見つけ、実践できる能力が「コミュ力」であると私は思う。